「自転車から始める人と地球にやさしいまちづくり」
E-サイクルまちづくり隊/2010年度活動
8/23 宇部国道維持出張所と協議

■日時:2010年8月23日(月)14:00〜15:30

■場所:南浜町 宇部国道維持出張所(通称:うべこく)

■出席者:うべこく:今井技術係長、辻田管理係長

      UNCCA:大西(E-CYCLEモニター)、兼久(事務局)

うべこくの正式名称は「国土交通省山口河川国道事務所宇部国道維持出張所」
国道2号線と190号線が管轄です。

        ⇒ うべこくホームページ

打合せ内容

1.国道190号線最近の改修部分について、サイクルマップ第2版での修正点
 (U)厚東川大橋手前部分の北側歩道が8月より通行可能となり、殆ど自転車では通行できなかった以前よりは前進したが、
   歩道が北側のみでは対面交通となり自転車通し衝突など危険もある。道路評価基準では走りにくい道路に分類せざる
   を得ない。

(U)鍋倉交差点地下道への横断歩道が設置されたので、注意のフキダシは削除した

2.湾岸道路建設に伴う190号線の改修計画
 (国)湾岸道路のとりあえずの完成と関連の国道改修は2011年11月の「おいでませ山口国体」開催までを目標としている。
   湾岸道路は西中町ICランプから高架に上がり、西中町−新町(大林スポーツ付近)までの計画は県・市の事業なので
   詳細を把握していない。財政の現状からすると厳しい状況ではないか。
 (U)宇部興産本社前交差点は市内で最も自転車が走りにくい危険な交差点として指摘されているが?
 (国)改修図面で改修概要説明
   全体として広さを広げ、東西の車線を直線化、西側歩道橋を撤去し横断歩道を設置、東から宇部興産沖の山方向への
   左折車線を2車線とる。南側横断歩道は宇部興産よりも設置の要望があったが、左折2車線化で横断中の歩行者や
   自転車の安全に問題有りという警察の意見で現在計画されていない。

 (U)この交差点はルールどおり左側を西行する自転車にとって最も厳しい。南側の横断歩道や自転車横断帯設置は是非
  とも欲しい場所である。計画修正の可能性は?
 (国)担当は警察・公安で、地元の強い要望なども効果がある。

3.その他の改修
 (国)公園通り付近から西に向かって順次両側の歩道改修も実施している。このあたりは「安心歩行エリア」となっている。
 (U)この改修部分の歩車道境界で若干の段差がついている。市道等で段差をなくす改修が進んでいるが、国道ではどの
   ような考え方か?
 (国)バリアフリー法に基づき、中国国道整備局内でガイドラインを定めている。横断歩道等の段差は2cm、そこへ導く傾斜
   は1%以下と定めている。また、セミフラット部(車が歩道を横断して敷地に入る部分など)の段差は5cm以下としており、
   自転車の乗り上げは想定していない。
   段差2cmの理由は、ゼロだと車道との境界を認識できないと云う盲人団体の意見を参考にしている。
 (U)このような問題に関して県道、市道の関係者間で情報交換や調整など行っているか?
 (国)やっていない。

4.自転車や歩行者の通行に関する基準や考え方
 (国)道路構造令に従って設計・建設を行っている。道路幅員が充分にない場合は片側だけでも安全に通れるように配慮する。
   また、歩道を自歩道とする場合は、あらかじめ公安と相談して決定する。
 (U)前述の段差2cmの件、自転車横断帯部分は段差ゼロにすることはできないか? 経験上自転車は段差の無い部分を捜しな
   がら通行する。きちんと横断帯を通らない自転車が多いので、その改善にもなる。
 (国)検討してみる。

10/1 宇部市道路関係部課と協議

■日 時:2010年10月1日(月)14:00〜15:30

■場 所:(宇部市道路河川管理課)

■出席者:宇部市/道路河川建設課 岡田課長補佐・青山係長、道路河川管理課 中村係長

       山口大学:村上准教授

       UNCCA:大西(E-CYCLEモニター)、栗原・兼久(事務局)

打合せ内容

 
1.市内中心部の歩道段差解消工事について

 ○現在実施中の改修:
  第4次宇部市総合計画前期(2010〜2013)とマニフェスト実施プラン/環境首都早期実現に基づく「歩行者・自転車
  にやさしいまちづくり整備」として実施している。(目標349箇所に対して実施および発注済153箇所)
  詳細は市のHPに掲載、キーワード「安心」で検索(宇部市)
 ○道路建設・改修に関する市の基本的考え方、方針
  新設道路では基本的に自歩道を付ける事で考えている(宇部市)
 ○段差のつけ方など県道・国道との連携:
  あまりやっていない。 市道の改修は、歩車道境界ブロックに変えて地先ブロックで段差をゼロとし、ブロックを
  1cm傾けている。(宇部市)

2.産業道路における自転車イベントについて

 ○現在の計画案を説明

  7月14日に道路河川管理課小森課長、道路河川建設課岡田課長補佐、環境政策課に計画を説明している。
  その後のモニター募集案が資料のとおり。(村上准教授)
 ○学生は殆ど北側歩道を通る。自転車が左側の歩道を通行することは望ましいが、現実的に可能
だろうか?
    (宇部市)

  ⇒中学、高校、大学で繰り返し啓発する必要がある。右側通行の危険を知らせていきたい。盛岡市では自転車
   レーン整備を基本方針とし、歩道を通らざるを得ない場合は、左側歩道をローカルルールとし、矢印を引いている。
   (村上准教授)

 ○歩行者・自転車の安全対策、自転車利用推進策として、自転車
  歩行者道では、両者が混然として危険な現状があるので、一歩
  踏み込んで、市内でも自転車レーンの社会実験や実現を検討し
  てほしい。(UNCCA、村上准教授)


3.自転車モニターからの意見や・感想

 ○「CO2見える化通信」、「Cモニターコメント集」で活動状況と道路
  関係コメントを紹介(UNCCA)

4.その他

 ○E-サイクルマップに示した市道危険箇所などの改修については、サイクルモニターとしてもアイデアを出したい(UNCCA)

 ○自転車通行の最も多い沼交差点の改修範囲が中途半端である。宇部高グランドへの交差点まで広がると良いが?
   (UNCCA)
  ⇒現在の計画は沼交差点の改良のみである(宇部市)

 ○常盤台から中心街へ通ずる良い道路が無いので、整備を検討して欲しい(UNCCA)

 ○細いタイヤの自転車は点字ブロックの溝にはまって走り難いと言う声があるが、改善方法はないか?(UNCCA)

  ⇒溝幅・凹凸の高さ・色など基準で決まっており、標準的に設置する事で進めている(宇部市)

  ⇒視覚障害者のため必要なもので自転車側が注意して通行すべきと言うことを今後利用者に発信して行きたい
   (UNCCA)

 ○自転車と言う交通手段に配慮した道路建設をお願いしたい。自転車にとって最も走り辛く危険を感じる急坂部に
  かぎって歩道が無いなどの例がある(UNCCA)

10/6 山口県宇部土木建築事務所と協議

■日時:H22年10月6日(水)13:30〜15:30
■場所:宇部土木建築事務所
■出席者
  山口県:企画調査室 牧元主幹、維持管理課 河村主査・原田主任、工務第1課 森上主査・小林技師
  山口大学:村上准教授、4年 峠  うべこまち:平岡事務局長
  UNCCA:E-サイクル事務局 兼久、栗原

打合せ内容

1.産業道路自転車通行予備実験についてプレゼンと説明(村上准教)

2.自転車の関係した交通事故の調査・分析論文紹介(峠)
  松本幸司:自転車走行環境整備の現状と課題〜自転車事故発生状況と交差点対策に着目して〜
  (2009土木計画学研究ワンディ・セミナー)
  右側通行、特に歩道の民地側を通る自転車が事故に遭う確率が高い

3.質疑
 ○イベント協力のお願い(平岡事務局長)

 ○県からのコメント
  自転車が車道を走ることで車のスピードが落ちる。産業道路の車線は余裕があるが、右折レーンをつけた交差点部は
  余裕が無い。自転車レーンを作る場合、交差点部がネックとなる。

 ○速度50km規制となっているが、40km規制にすべきでは?(村上准教)
  ⇒道幅に余裕があり、浜バイパス完成で交通量が減ったので50km
   規制に上げた。(県)

 ○イベントは充分安全に配慮して実施したい(村上准教)

4.E-CYCLEまちづくり活動
  E-サイクルマップ、モニターの声などの紹介(UNCCA)
   資料(E-サイクルマップ、KCMちらし、段差写真)

5.県道改修の状況(危険箇所、段差)、自転車通行に関する建設・改修の方針など

 ○R490神原交差点南側の水路暗渠化と歩道拡幅は今年度完成する。
  神原交差点改良は2011年度予定、交差点から北側改修はそれ以降の計画となる。(県)

 ○自転車通行に関する方針は他の部局との関係があり一言では言い難い。
  改修や歩道設置などの要望は地元から上がったものを、費用対効果を評価して優先度を決めている。
  段差はバリアフリー法に基づき国交省の基準に従っている。国道・市道との連携は特にやっていない。
  自転車は多少の段差や凹凸があっても通行に問題ないのではないか。ヨーロッパの古い都市などデコボコの
  石畳道を自転車で観光している。(県)

 ○観光目的とは趣旨が異なり、生活に密着した場所である。今後の老齢化社会を踏まえ交通弱者の安全・快適な
  移動を確保する中長期的視点で道路を建設していただきたい。また、今後大人が自転車を有効に活用して10km
  くらいの中距離を移動することが大切になる。そういう視点で道路を整備していただきたい。(村上准教)

 ○自転車利用者は黙々と乗っている人が多くて、まとまった要望として行政に届きにくい。E-CYCLEの活動はこれを
  伝えることも目的としている。段差解消は自転車モニターからの要望で最も高いもののひとつで境界ブロックの
  僅かな傾斜が自転車には堪える。自分で自転車に乗ってみると良くわかる。 (UNCCA)

6.その他

 ○自転車イベントは県の道路関係者にも是非モニターとして参加していただきたい。(UNCCA村上准教)



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