ライフサイクル中に投入するエネルギーを発電で取り戻すまでにかかる時間をエネルギーペイバックタイム(EnergyPayback Time, EPT またはEPBT)と呼びますが、一般的な多結晶シリコン太陽電池を使用した場合に、約1.5〜2年(NEDO調べ)と見積もられています(参考:太陽光発電のペイバックタイムについて)。これは期待寿命(20〜30年以上)に比較して充分に短い期間で、エネルギー源としても優秀です(図4)。
「燃費」といった場合には、燃料の消費量に対する走行距離ですので、走行時に燃料を消費しな電気自動車の「燃費」という考え方が単純に導入できません。(データは載っていないと思います)。 この場合、燃費(専門用語で「車両効率」といいます)をどの範囲で計算するかによっても答えが異なってきます。 Well to Tank:プロセス効率 Tankto Wheel :車両効率 Wheel to Wheel:走行段階のみの比較 Well to Wheel:総合効率
電気自動車の場合は、充電時がそれに相当するわけですが、発電時点から考えると発電所の発電効率は、約40%程度ですので、この時点で60%程度のエネルギーをロスしていることになります。こうした点も含めて、考慮する場合には、Well to Wheelで比較することが必要となります。 ちなみに、ULVのWell to
Wheel (総合効率)は、約30%です。 (三菱自動車の電気自動車は、調べればわかると思います)
環境省は、2008年2月に発表した「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」の中で、カーボン・オフセットを次のように定義しています。「市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせることをいう。」カーボン・オフセットの取り組みが早くから行われている英国でも、環境・食糧・農林地域省(Department for Environment, Food and Rural Affairs: Defra)が似たような定義をしています。冒頭に示した広義の「カーボン・オフセット」に対して、これらは、カーボン・オフセットの理念を強調するためのより限定的な定義といえるでしょう。